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はじめまして、東京の大学生の稚菜と申します。 突然の長文投稿をお許しください。 検索サイトの「NEWVEL」の現代小説カテゴリーからまいりまして (ちょうど萩沢さんと前後に並んだもので・・・)、 「紅茶空」と「物隠し」を拝読し居ても立っても落ち着かなくなってまいりました。 感じたことを筋も理も無いままにお伝えしたくて、不遜ながら長文投稿させていただきます。
まず紅茶空のほうから拝読したのですが、読み始めて数行でこれは職業作家さんの作品なのだとわかり仰天し、あとで奥付を見てさらにびっくり! 新風舎さんの賞を受賞されていたのですね・・・ 本の世界の動きに疎くてお恥ずかしいです、失礼をお許しください。 兎にも角にもこれは本物だとどきどきしながら読みすすめました。 家出ホテルに家族が移住してしまうという点にリアルとバーチャルの反転を感じました。 犬でさえ名前を変えながら生きる世の中、 受験生、リーマン、お父さん、お母さん、先生、先輩、●●長・・・ リアルの生活ではいったいいくつの名前を背負うことになるのかと、ふと考えてしまいました。 個人的にダージリンもソルティドッグも大好きなので、読んでいて楽しかったです。
そして「物隠し」。 紅茶空と打って変わったホラー調の語り口にすっかり引き込まれました。 そして「紅茶空」の直後に読んだ所為か、こちらでも同じ非日常への転換が見えるような気がいたしました。 慣れ親しんだ物たち、周りの環境などといったものをそっくり剥がされたときに人が突き落されるリアルは、恰も自分が隠された側であるかのようなバーチャルの世界でもあるのかもしれないなぁ、と、つらつら考えてしまいました。
脈絡なく書き散らしてしまい、失礼しました。 他の作品も時間をおいて必ず読ませていただきます。 どきどきする読書時間をくださってありがとうございました。 お仕事と執筆活動の両方の充実とご活躍を願っております。
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